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かっぱ寿司の社長をはま寿司が告訴 売り上げデータ不正取得で捜査~はま寿司の取締役などを歴任後、昨年11月にカッパ・クリエイトに入社

[2021/7/6 10:49]

 コロワイドグループで「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社が5日、同社の代表取締役社長 田邊公己氏に対して、ゼンショーグループで「はま寿司」を運営する株式会社はま寿司から不正競争防止法に纏わる告訴がなされ、2021年6月28日に、関係当局による捜査が行なわれたと発表しました。

 これを受け、カッパ・クリエイトは事実関係の把握に努めた結果、本事案の内容は、対象者が同社親会社を退職後、カッパ・クリエイトの顧問となった2020年11月から12月中旬に、元同僚より、はま寿司社内で共有されていた「はま寿司」の日次売上データ等を数回に亘って個人的に送付を受けていたというものだったとのことです。

 田邊公己氏は1998年にはま寿司の親会社ゼンショー(現ゼンショーホールディングス)に入社し、2014年に同グループの「はま寿司」の取締役、2017年にジョリーパスタの代表取締役社長、2018年にココスジャパンの代表取締役を歴任し、2020年11月にコロワイドグループのカッパ・クリエイトに顧問として入社、同年12月に執行役員副社長、2021年2月に代表取締役社長に就任しています。

 今回、カッパ・クリエイトが発表した日次売上データなどの送信を受けていた期間は、カッパ・クリエイトに顧問として入社した直後から、副社長に就任するまでということになります。

 カッパ・クリエイトでは「同社及び関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げますと共に、当社におきましては、関係当局の捜査に全面的に協力し、その進展を踏まえた上で、対象者への処分等に関しましても厳正に対処してまいります」としています。

[古川 敦]