【食レポ】秋葉原にご当地グルメが並ぶ「B-1グランプリ食堂 AKI-OKA CARAVANE」が誕生! 試食レポート(がっつり飯編)
JR東日本グループは今日7月10日(金)、秋葉原―御徒町駅間の高架下に「B-1 グランプリ食堂 AKI-OKA CARAVANE」を開業します。場所はUDXの斜向かい、やや御徒町寄りの山の手線高架下。開業当初には14品のメニューが提供されます。
今回は、14品のメニューのうち、実際に試食したガッツリ炭水化物系のメニューをご紹介します。
まずは、ぶっとい麺が特徴的な、福島県双葉郡浪江町の郷土料理「なみえ焼きそば」をいただきました。なみえ焼きそばは、約50年前に労働者のために食べごたえと腹持ちを良くするために考案された料理です。
特徴は通常の焼きそば麺の3倍の太さを誇る太い麺と、旨みたっぷりの濃厚ソース、具はシンプルにもやしと豚肉のみ。第8回G-1グランプリでゴールドグランプリに輝いた、シンプル・イズ・ベストな一品です。
シンプル・イズ・ベストななみえ焼きそばは、食べてみると、甘辛い味付けのソースがぶっとい太麺と絡んで美味しい。具の大半がシャキシャキとしたもやしで、ボリューム感たっぷりながら後味がさっぱりとしています。
次に、汁気のある麺料理が食べたいなぁということで、麺類をいただくことに。近年人気のある勝浦タンタン麺にも惹かれたのですが、せっかく全国からB-1グルメメニューが集結しているので、西日本のグルメメニューである佐伯ごまだしうどんを頂くことにしました。
佐伯ごまだしうどんは、焼いた白身魚とごまと醤油などをペースト状にした佐伯ごまだしをゆで麺の上に載せて、その上にお湯をかけて食べるうどん料理です。
あまりうどんというイメージのない大分県佐伯市の生み出した佐伯ごまだしうどんはどんな味わいなのか、さっそくいただいてみると、ごまだしをお湯に溶かない状態では釜あげうどんをそのまま食べたような味わいです。
ごまだしをお湯に溶いて食べると、ごまの香ばしい風味と合わせて、しっかりと魚の旨味を感じられる出汁へと変化します。主役のうどんは、さぬきうどんほどのコシはなく、かといって、博多うどんのような柔らかさもない、ほどよいコシのあるうどんが使われています。麺に特徴がない分、万人受けし易い一品です。
焼きそばとうどんと麺が続いたので、〆の一品はご飯物から選ぶことに。内覧会でも人気だった、愛媛県今治市の料理である、今治焼豚玉子飯をいただきました。
今治焼豚玉子飯は、約40年前に市内にあった中華料理店「五番閣(現在は閉店)」の賄い料理として生まれたメニューです。五番閣で修業を終えて独立した料理人がメニュー化したことから、美味しいと口コミで広がり、現在では市内60店舗ほどで提供される今治市のソウルフードとなりました。
完成した今治焼豚玉子飯はご飯の上に焼豚をのせ、さらにその上に目玉焼きをのせた料理です。食べ方は、そのまま食べるのではなく、黄身を崩して玉子と焼豚をよくかき混ぜてから食べるよう、店員さんからアドバイスがありました。
店員さんのアドバイスに従って、目玉焼きと焼豚をしっかりとかき混ぜた後に食べてみると、玉子のとろりとした食感と甘辛い焼豚はご飯との相性がよく、至高のオン・ザ・ライス郷土料理です。また、今治焼豚玉子飯には胡椒が振りかけられているので味がピリッと締まり、食べごたえもありながら口離れも良い一品です。
がっつり炭水化物系の食事を済ませて、スイーツでも食べたい気分でしたが、現在のところB-1グランプリ食堂ではスイーツは提供されていないので、甘くスッキリした味わいのジンジャエールで締めました。
秋葉原駅に戻る途中には、高架下の再開発計画でB-1グランプリ食堂よりも先にオープンした食のセレクトモール「ちゃばら」があります。食事を済ませて何かお土産を買って帰りたいときは、「ちゃばら」をのぞいてみると良さそうです。
14品なメニューが提供されている現在も、何を食べようか目移りしてしまいますが、JR東日本では「今後メニューを固定化せず、各地域の活性化を目指し、幅広くご当地グルメを取り上げていく予定です」と発表しているので、今後もメニューの拡充が期待できそうです。
最後に、実際にB-1グランプリ食堂 AKI-OKA CARAVANEを利用してみて、個人的なイチ推しは、独特のドロッとした食感が特徴の北上コロッケと、極太麺でシンプル・イズ・ベストな美味しさのなみえ焼きそばでした。秋葉原か御徒町に