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【食レポ】沖縄・那覇に「国際通り屋台村」が新規オープン! 沖縄ならではの味はもちろん、ニューヨークから進出の中華まで屋台メシを一堂に

[2015/6/22 11:53]

 今回は、6月19日にオープンした沖縄・那覇市の「国際通り屋台村」の開店前日に行われたレセプションに参加。屋台メシをいろいろと試食させていただきました。

 「国際通り屋台村」は、国際通りの牧志交番近く。地元の食材を使った郷土料理やオリジナルメニューを揃えた20軒の屋台村をメインに、沖縄の食と文化の情報発信拠点としても使用される離島マルシェ、島唄や舞、踊りなどのライブ公演を行うステージ&広場があります。

国際通り屋台村公式サイト


国際通り屋台村。国際通り屋台村は20軒のお店が連なっています。


地元の店だけでなく、ジョーズシャンハイニューヨークや築地青空三代目など。屋台といっても、店内は屋根があるので雨天でも大丈夫。


 入口から奥に進むと、ライブスペースや沢山の人が賑わう屋台村が多数あり、どのお店も美味しそうです。屋台村には20軒ものお店があるので、何を食べようか迷うこと間違いなし。今回はまず、沖縄の食材を江戸前の技術を使って作る琉球鮨の「琉球鮨築地青空三代目」に行ってみることにしました。


入口付近には、築地青空三代目やジョーズシャンハイニューヨークがあります。


国際通り屋台村の築地青空三代目の店舗には、築地の店舗から寿司職人が派遣されているようです。


 沖縄の食材を江戸前の技術で作った琉球寿司はどれも美味しくいただきました。とくに、イラブチャーの味噌〆を使った寿司はお勧め。味噌に漬けているのに身のハリは失われず、それでいてしっかりと味噌の風味が効いている。江戸前の技術を感じた一品でした。


南国ならではのイラブチャーと味噌で身を〆たイラブチャーの味噌〆寿司は、江戸前の技術と沖縄の食材が融合した琉球鮨とも言える一品です。


 その他のお寿司もシャリの口の中でのほぐれ加減はもちろんのこと、それぞれ創意工夫が成されていて大変美味しくいただきました。


奄美大島のマグロの中トロ寿司は、身のハリとトロならではのとろける食感が両立。


金目鯛の炙り寿司は、炙った香りと程よい甘味と身のハリを感じられる一品。


グルクンの寿司は、表面を炙った事で香りがよく、とろっとした食感が癖になります。


あぐー豚の炙り寿司は、程よい脂の旨味を感じながらも、寿司に添えられたシークワーサーを使用した薬味によって後味がさっぱりで口離れが良い。


 寿司の後は、フレンチチェフが屋台に挑戦した、「よし YOSHI」へ。手のかかるフレンチを、屋台でどう出すかが気になるところです。


気になるフレンチと屋台の組み合わせ。沖縄の素材をフレンチの技で調理したメニューが多いようです


 「よし YOSHI」ではいくつかのメニューが売り切れてしまっていましたが、本日のスペシャリテの中から「おきなわちゅら海マグロのフォカッチャ」と、「沖縄県産豚のラフテーとろけるフリット」をいただくことに。


らふてー(豚の三枚肉の煮物)をフリットした一品。脂のうま味が強く感じられる


マグロのフォカッチャは、フォカッチャというよりピタパンのような薄いパンでマグロ肉をサンドしたもの。添えられたソースを合わせるとさっぱり食べられる


 洋の技を用いて沖縄の食材を堪能できる「よし YOSHI」の後は、沖縄食材を「おばんざい」スタイルで提供する「沖らく」へ入店しました。


沖らくは早い時間帯には外まで客が溢れかえっていた人気店です。


 九州出身の料理人が腕をふるう「沖らく」は、肉や魚など沖縄の素材も知り尽くしたメニューを提供。〆の鶏飯もあるとのことで期待です。


並んでいる魚の切り身がウマそう!


お通しはわさびの香りを纏わせた、ピリ辛ポテサラ。


マグロの刺身はトロと赤身が一口ずつ。赤身ならではのさっぱりした味わいと、トロならではの脂の旨味を一皿で楽しめる


単品でも美味しいマグロだが、ユッケにしてもウマい。ピリ辛でさっぱりとマグロが食べられる。


ソーキの味噌煮込みは、ソーキの他に人参やゴボウなどの食感の違う食材がほどよい固さで仕上げられていることで、味わいが単調にならず最後まで美味しく食べられる。


〆の鶏飯はあっさりながらもしっかりと鶏の出汁が効いた一品。ここ「沖らく」は最初から最後まで居てみたいお店のように思えました。


 刺身からお肉を使った惣菜まで、大満足の沖らくを堪能した。最後はやはりデザートということで、沖縄食材を使ったジェラートがある、「サウスアンドノースプラス」へ。


サウスアンドノースプラスは、入口入ってすぐの所にあるジェラートのお店。店内ではさまざまな沖縄食材を使ったジェラートが。


 今回は黒糖ジェラートとシークワーサージェラートの2種類をチョイス。コクのある黒糖ジェラートと、シークワーサーならではの酸味と苦味を感じるシークワーサージェラートは、単品で食べても美味しいのですが、組み合わせるとコクとさっぱりが同時に味わえて相性が良いのでおすすめ。

 黒糖のようにコクのある素材を使ってもさっぱりと食べられるのは、ジェラートならでは。ジェラートの乳脂肪分は通常5%前後。日本ではアイスクリームは乳脂肪分8%以上と定められているので、日本の分類ではアイスミルクになるそうです。


左の黒糖ジェラートはコクがありながら後味さっぱり。右のシークワーサージェラートは、シークワーサー果汁ならではの酸味と苦味がしっかり味わえます。


 レセプションの時間は夜9時までということで、ジェラートのお店を堪能した所でタイムアップとなってしまいました。

 会場では、何度も様子を見たものの、いつも満席であったジョーズシャンハイニューヨークが一番人気のようでした。レセプションでは地元の方が多く参加されていたので、ジョーズシャンハイニューヨークのように、海外から進出してきた店舗の方が珍しさもあって人気だったのかもしれません。


ジョーズシャンハイニューヨーク。常に満席で残念ながら今回は入れませんでした。小籠包が有名なニューヨークの名店で、東京・大阪に出店しています。


 屋台村には、沖縄そばや県産食材を使っている事を推した沖縄色が強いお店はもちろん、ジョーズシャンハイニューヨークや琉球鮨築地青空三代目、ハンバーガーのお店やイタリアンなどのお店もあります。

 沖縄の郷土食も出しながら、国際色の強い沖縄らしさも兼ね備えたラインナップで、観光客はもちろん、地元の方も楽しめる食スポットになっています。

[池延大栄(大帝オレ)]